2020年11月6日金曜日

共同研究会「アカデミアにおけるジェンダーとクィア・スタディーズ」を開催しました

 2020年10月25日に以下の研究会をオンラインで開催しました。


【日時】:2020年10月25日(日)

     14:00~17:00
【場所】:オンライン(Zoomでの開催)
【講師】:清水 晶子 氏(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)

【概要】
「LGBTブーム」なるものが到来し、一見、あらゆるジェンダーが尊重される様になったかに思える今の時代。そのような今の大学の「LGBT対応」の現実とは、果たしてどのようなものであるか、それ自体がもつ意味とはどのようであるか、これらの問題について2015年に一橋大学で起きたアウティング事件等の具体例を交えながら考察した。その上で、ダイバシティの考えが、実は御都合主義的に利用される傾向がある事を、チャンドラー・モハンティやサラ・アーメッドの指摘から確認し、アカデミアの領域でクィアを研究するという事を改めて問い直した。
基調講演ではクィア・スタディーズの第一線で活躍する清水晶子氏にご登壇いただき、上記の内容をご講演いただいた。質疑応答・ディスカッションでは、大学や授業でマイノリティにとっても安全な場はどのように築くことができるのか、外国語学習の際にジェンダーにまつわる問題をどのように取り扱えば良いのかといったこと、マジョリティ/マイノリティという枠組自体をどう設定して考えれば良いのかといった事など、さまざまな論点からの議論が活発に行われた。


主催:共同研究班「ジェンダー研究会」
後援:関西学院大学 先端社会研究所