社会学研究科の院生で構成される共同研究班が、以下の研究会・勉強会を開催いたします。 ご興味がおありの方は、勉強会・研究会にご出席ください(関西学院大学社会学研究科に所属されない方のご参加も歓迎いたします)。
〈研究会案内〉
【日時】
2022年11月19日(土) 13:30-15:30
【場所】
オンライン(Zoomにて開催・参加者は事前連絡要)
【講師】
平尾 智隆氏(摂南大学経済学部准教授)
【概要】
日本の大学は岐路に立っている。少子化がさらに進むと予測されている状況における大学の社会的役割は不透明といえよう。国公立、私立含め多くの大学は規制緩和以降(1990年代)、混沌を極めている。少子化の流れに逆行して、学部の新設、定員の増加、入試制度の拡充などに走っている。諸大学は研究機関としての大学という本質を見失っているように見える。そのような中で、社会における大学の役割はどうあるべきだろうか。
本研究会では大学において研究者養成、研究機関としての側面が強い「大学院」、特に今回は文系大学院を見ていきたい。そこで今回は平尾氏をお招きし、文系大学院(修士課程)について考えていく。平尾氏は教育経済学、労働経済学がご専門で、労働市場における教育効果や学歴ミスマッチ、キャリア教育などについて研究されている。本研究会では、「初職獲得における大学院学歴の効果」について講演いただく。文系大学院修了と初職獲得の関連から、大学側、労働市場側、在籍者・修了者など様々なアクターの現状も踏まえつつ、文系大学院の教育効果、教育内容、展望などについて考えるとともに議論していく予定である。
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ご不明な点などございましたら
gvr57608@kwansei.ac.jp(博士前期課程1年 黄田 祥明) にご連絡ください。
〈勉強会案内〉
第1回「日本社会と学歴」担当:和藤
日時:10月15日(土)16:00ー17:00
場所:オンライン
目的:日本における学歴とメリトクラシーに関する議論を概観することで、日本の高等教育が社会に何を期待されてきたのかについて理解する。
参考文献
・天野郁夫,1992,『学歴の社会史-教育と日本の近代-』,新潮選書.
・岩田龍子,1985,『学歴主義の発展構造』,日本評論社.
・竹内洋,1995,『日本のメリトクラシー-構造と心性-』,東京大学出版会.
・中村貴康,2018『暴走する能力主義』,ちくま新書.など
第2回「近代から現代における大学のあゆみ」担当:黄田
日時:10月22日(土)16:00ー17:00
場所:オンライン
目的:紆余曲折を経て現代の形を採るようになった大学だが、その様式が生まれたのは19世紀まで遡る。大学史を理解することで、現代の大学・大学院そのものへの理解を深める。
参考文献
・吉見俊哉,2011,『大学とは何か』,岩波新書.
・吉見俊哉,2021,『大学はどこへ-未来への設計-』,岩波新書.
第3回『先行研究講読』担当:和藤
日時:10月29日(土)16:00ー17:00
場所:オンライン
目的:非常に僭越ながら、平尾先生が今まで積み重ねてこられた主な研究を私たちの独断で選定し、参加者と講読及び、私たちが紹介する時間を設けます。改めて先生の研究を把握しておくことで、当日をより有意義な時間にするための土壌を作っておくことを目的としています。
第4回『現代を生きる文系大学院生が直面している隘路』:担当:黄田
日時:11月5日(土)16:00ー17:00
場所:オンライン
目的:本研究会の主題である文系大学院生の隘路。これに関する先行研究を概観することで、本問題への理解を深める。
参考文献
・吉田文,2020『文系大学院をめぐるトリレンマ-大学院・修了者・労働市場をめぐる国際比較-』,玉川大学出版部.
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ご不明な点などございましたら
gvr57608@kwansei.ac.jp(博士前期課程1年 黄田 祥明) にご連絡ください。