2022年10月5日水曜日

関西学院大学大学院社会学研究科のWebサイトが新しくなりました

 関西学院大学大学院社会学研究科の公式 Webサイトが新しくなっています。

https://kgsocio.info/graduate_school/

これまでのコンテンツに、現役大学院生・OB・OGへのインタビューや、社会学研究科の院生室の写真などが加わり、さらに社会学研究科の雰囲気を感じ取れるものになっているかと存じます。ご興味がおありの方は、是非ともご覧ください。

なお、2022年6 月22日に行われた社会学研究科の大学院説明会の様子については、上記Webサイトの中の「動画ギャラリー」に動画がアップロードされており、いつでも閲覧することができます。

https://kgsocio.info/graduate_school/movie/


共同研究班「大学論を再考する」が主催する研究会・勉強会の開催について



 社会学研究科の院生で構成される共同研究班が、以下の研究会・勉強会を開催いたします。 ご興味がおありの方は、勉強会・研究会にご出席ください(関西学院大学社会学研究科に所属されない方のご参加も歓迎いたします)。 

 〈研究会案内〉

 【日時】 
 2022年11月19日(土) 13:30-15:30

 【場所】
 オンライン(Zoomにて開催・参加者は事前連絡要) 

 【講師】 
平尾 智隆氏(摂南大学経済学部准教授) 

 【概要】 
 日本の大学は岐路に立っている。少子化がさらに進むと予測されている状況における大学の社会的役割は不透明といえよう。国公立、私立含め多くの大学は規制緩和以降(1990年代)、混沌を極めている。少子化の流れに逆行して、学部の新設、定員の増加、入試制度の拡充などに走っている。諸大学は研究機関としての大学という本質を見失っているように見える。そのような中で、社会における大学の役割はどうあるべきだろうか。 本研究会では大学において研究者養成、研究機関としての側面が強い「大学院」、特に今回は文系大学院を見ていきたい。そこで今回は平尾氏をお招きし、文系大学院(修士課程)について考えていく。平尾氏は教育経済学、労働経済学がご専門で、労働市場における教育効果や学歴ミスマッチ、キャリア教育などについて研究されている。本研究会では、「初職獲得における大学院学歴の効果」について講演いただく。文系大学院修了と初職獲得の関連から、大学側、労働市場側、在籍者・修了者など様々なアクターの現状も踏まえつつ、文系大学院の教育効果、教育内容、展望などについて考えるとともに議論していく予定である。

 ⇩Google formよりご登録ください。⇩ 
 https://forms.gle/HKa58MWhE1CTePfx7 

 ご不明な点などございましたら gvr57608@kwansei.ac.jp(博士前期課程1年 黄田 祥明) にご連絡ください。

 〈勉強会案内〉 

第1回「日本社会と学歴」担当:和藤 

 日時:10月15日(土)16:00ー17:00 

場所:オンライン 

目的:日本における学歴とメリトクラシーに関する議論を概観することで、日本の高等教育が社会に何を期待されてきたのかについて理解する。 

 参考文献 
 ・天野郁夫,1992,『学歴の社会史-教育と日本の近代-』,新潮選書. 
・岩田龍子,1985,『学歴主義の発展構造』,日本評論社. 
・竹内洋,1995,『日本のメリトクラシー-構造と心性-』,東京大学出版会. 
・中村貴康,2018『暴走する能力主義』,ちくま新書.など 

 第2回「近代から現代における大学のあゆみ」担当:黄田 

日時:10月22日(土)16:00ー17:00 

場所:オンライン 

 目的:紆余曲折を経て現代の形を採るようになった大学だが、その様式が生まれたのは19世紀まで遡る。大学史を理解することで、現代の大学・大学院そのものへの理解を深める。

 参考文献 
・吉見俊哉,2011,『大学とは何か』,岩波新書. 
・吉見俊哉,2021,『大学はどこへ-未来への設計-』,岩波新書. 

 第3回『先行研究講読』担当:和藤 

日時:10月29日(土)16:00ー17:00 

 場所:オンライン 目的:非常に僭越ながら、平尾先生が今まで積み重ねてこられた主な研究を私たちの独断で選定し、参加者と講読及び、私たちが紹介する時間を設けます。改めて先生の研究を把握しておくことで、当日をより有意義な時間にするための土壌を作っておくことを目的としています。 

 第4回『現代を生きる文系大学院生が直面している隘路』:担当:黄田 

 日時:11月5日(土)16:00ー17:00 

場所:オンライン 

 目的:本研究会の主題である文系大学院生の隘路。これに関する先行研究を概観することで、本問題への理解を深める。

 参考文献 
・吉田文,2020『文系大学院をめぐるトリレンマ-大学院・修了者・労働市場をめぐる国際比較-』,玉川大学出版部.

 ⇩Google formよりご登録ください。⇩
 https://forms.gle/1ud1pDNqrjfQQvqSA 

 ご不明な点などございましたら gvr57608@kwansei.ac.jp(博士前期課程1年 黄田 祥明) にご連絡ください。



2022年2月25日金曜日

2021年度の研究成果発表会を開催しました

 2月21日に2021年度の研究成果発表会が無事終了いたしました.今年度は対面での開催を目指していましたが,オミクロン株の流行により昨年度に引き続き,Zoomでの開催となりました.15本の一般報告があり,各報告のあとには活発な質疑応答がなされました.


ご参加のみなさんどうもありがとうございました.院生のみなさんは,発表会で得たものを今後の研究に活かしていきましょう.

2022年1月17日月曜日

共同研究会「私たちが集まるとき誰が周縁化されるか」を開催しました

 2022年1月15日に以下の研究会をオンラインで開催しました。

【日時】:2022年1月15日(土)
     15:00~17:00
【場所】:オンライン (Zoomにて開催・参加希望者は事前連絡要)
【講師】:槇野 沙央理氏(城西国際大学 非常勤)


【概要】日本のアカデミアは2021年を終えようとしている今なお、歪なジェンダー比率を保持し続けており、これは弊学とて他人事ではない。そこで今回は槇野氏を招き、アカデミアとジェンダーの問題を考えたい。槇野氏は、哲学に関心のある初期キャリア女性のための自助グループWOMEN: WOVENの発足者のひとりである。この度の研究会では、その運用の難しさについてと成果や希望についてご講演いただく。具体的には、前者は、資金調達の困難さ、W:Wがシスジェンダー・ヘテロセクシュアル女性にとってのみの場所になってしまわないか、哲学研究者がジェンダー研究に精通していないこと、イベント開催のために勉強が必要であること等について、後者は、さまざまな属性の人々での交流が実現した、個人の声を拾うことができるようになった、参加者の持ち込み企画である読書会を実現できた、読書会の成果として文献リストのような集合知が生まれた等についてである。また、W:Wのような活動をすることが周囲にどのように受け止められ得るかなど、現在のアカデミアにあるアクチュアルな問題についても議論をする予定である。


主催:共同研究班「ジェンダー研究会」
共催:関西学院大学 先端社会研究所

ポスター(PDFファイル)